子宮頸がんの主因となるハイリスク型のヒューマンパピローマウイルス(HPV)は感染している男性からセックスによってうつるって、知っていましたか?
男性の皆さん、子宮頸がんは女性のがんで、俺には関係ない!って思っていませんでしたか?
関係ありありです。
ウイルス感染とがんは別物!そんなイメージがありますよね。
でも、ウイルスによっては細胞の中に入り込んで、構造や機能を変えてしまうパワーのあるものもあるのです。
ウイルスそのものやウイルス感染によっておかしくなってしまった細胞は、通常であれば体の免疫システムに認識されて、攻撃されて排除されていきます。HPVも90%くらいは免疫システムによって自然に排除されます。
しかし、持続感染という、感染が繰り返し行われている状態や膣からそのウイルスがいなくならない環境が続いてしまうと、免疫システムの力も残念ながら負けてしまい、ウイルスの繁殖、細胞への障害が優位になってしまいます。
細胞が正常な状態でそのサイクルを全うできなくなると、それはがん化という異常にへと変化していってしまうのです。
そうですよね。でも、そのHPVウイルスはあなたの性器付近の皮膚に潜んでいることができるのです。
ペニスの皮膚は、膣や子宮と違ってとても強い皮膚でできているので、HPVウイルスに接触してもほとんど発症はしません。
発症しないということは細胞に変化をもたらしたり、がんへ変化することはないということです(100%ないというわけではないですが、とても稀だそうです)。
だから、全く症状はありません。症状がないから、何かに感染してるなんてまったく気がつかないですよね。
しかし、症状はしなくてもウイルスを保有することはできます。それなので、そのウイルスを相手の女性の膣内へと運んでしまうのがあなたのペニスなのです。
先ほども説明しましたが、子宮頸がんもウイルス感染の状態から始まるので、まずは免疫システムの攻撃が始まります。
でも、あなたが繰り返し同じ女性とセックスをすることによって、お互いに同じ型のHPVをうつし合い続け(ピンポン球感染)、「持続感染」という状態を作ってしまうのです。
それが、あなたが女性の子宮頸がんに関係しているということなのです。
まずは、自分と相手の女性がハイリスク型のHPVを保有していないこと(女性は子宮頸がんになるサインの細胞の変化も含めて)を一緒に確認するのが一番でしょう。
今二人の間に存在しないウイルス感染は、二人だけの関係である限り入り込んできません。
もしも、あなたにハイリスク型のHPVの感染があるとわかったら、自分の免疫力でHPVが排除されるまで、セックスは控えましょう。
もしも、女性の免疫力が強くて、感染しても免疫力で排除できているかもしれません。
でも、あなたが繰り返しHPVを送り込んでしまうことによって、持続感染をおこし、子宮頸がんへと進行してしまう可能性が出てきてしまいます。
コンドームをしても、HPVの感染は防ぎきれません。相手は目に見えないウイルス、あなたの性器付近の肌のどこに付着しているか、わかりません。
完全にウイルスが消えるまでは、控えましょう。